ポストコロナ(コロナ後の時代)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が全世界に拡大しました。
中国武漢から始まり、欧州、米国へと拡がり、2020年5月には、米国の感染者は120万人(全世界の感染者の1/3)に達し、世界最大の感染国となっています。
都市封鎖で観光客がいなくなったベネチアでは運河の水が澄み、大気汚染が改善したインド北部では200km離れたヒマラヤが30年ぶりに見えるようになっています。
飽くなき経済的利益の追求で地球環境を悪化させる人類が地球にとってはまさに病原体です。
神の逆鱗に触れたため、人類に対して新型コロナウイルスがもたらされたかのようです。
2020年5月6日、韓国では新規感染者数が1日20人以下となり、外出自粛解除されましたが、わが国では5月末まで緊急事態宣言が継続されることになりました。
いち早くPCR検査体制、治療トリアージ体制を確立した韓国に比して、わが国の対策は周回遅れとなり感染収束が遅れています。
見えない敵をPCR検査で明らかにすることが感染対策の第一歩であり、日本医師会員の努力で直接には保健所を介さないPCR検査の新しい流れが出来上がり、今後大きな力になると思われます。
都市閉鎖等の感染対策で世界経済は低迷し、コロナ恐慌をもたらしています。
早期に感染を収束させた中国、韓国がいち早くコロナ不況から脱出するものと思われます。
感染対策で欧米は東アジアに遅れをとっています。
米国は最大の感染国となり収束には時間がかかりそうです。
“武漢ウイルス”は米国を弱体化させ、パックス・シニカ(中国覇権)をもたらすのでしょうか?不意打ちを食らった欧米が撒き直すのでしょうか?
1989年のベルリンの壁崩壊から30年経ち、パックス・アメリカーナは転換点を迎えています。
人類は選択を迫られている。私たちは不和の道を進むのか、それとも、グローバルな団結の道を選ぶのか?(ユヴァル・ノア・ハラリ)